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タケエイ、バイオマス発電所を竣工、地域の未利用材を活用
2020/11/27 20:29
タケエイは11月13日、同社子会社の田村バイオマスエナジー(福島県田村市)が「田村バイオマス発電所」を建設し、11月12日に竣工式を開催したと発表した。タケエイグループにおいて6カ所目の木質バイオマス発電所となる。
田村市産業団地内に設置した。定格出力は7.1MWで、一般家庭約1万5620世帯分に相当する電力を発電し、年間2.7万tのCO2削減効果が見込まれる。発電設備は三菱パワーインダストリー製を採用。EPC(設計・調達・施工)サービスは鹿島道路が担当した。
燃料には福島県内の木材チップを用いる。地域の未利用間伐材などを地元森林組合、燃料供給契約業者、タケエイ林業などから調達する予定。発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)に基づきタケエイ100%子会社のふくしま未来パワーに売電する。
事業主体である田村バイオマスエナジーは2016年2月に設立し、タケエイが80%、田村市が20%を出資する。2021年春から営業運転を開始し、ふくしま未来パワーを通じて地元で利用できる電力として販売していく。