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新型コロナで住宅のエネルギー消費が増加、前年比3.7%増

2020/11/27 20:39
工藤宗介=技術ライター
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家庭のエネルギー消費量の前年同期間比較
総務省統計局「家計調査結果」(https://www.stat.go.jp/data/kakei/index3.html)の2018年~2020年の7月~9月の電気・都市ガス・プロパンガス・灯油の支払金額・購入数量、消費支出を用いて作成(出所:住環境計画研究所)
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支払金額(電気・ガス・灯油の合計)の前年同期間比較
総務省統計局「家計調査結果」(https://www.stat.go.jp/data/kakei/index3.html)の2018年~2020年の7月~9月の電気・都市ガス・プロパンガス・灯油の支払金額・購入数量、消費支出を用いて作成(出所:住環境計画研究所)
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 住環境計画研究所(東京都千代田区)は11月27日、2020年7~9月四半期の世帯あたりエネルギー消費量は前年同期比3.7%増加、光熱費は同実質4.4%増加したとの分析結果を発表した。「新型コロナウイルス感染拡大により外出を控える傾向が続いたことが、エネルギー消費量が増加した主要因になった可能性がある」としている。

 総務省統計局の家計調査(2人以上の世帯)結果から、新型コロナウイルスの感染拡大およびその防止に伴う家庭のエネルギー消費への影響を分析した。今回のレポートは、7~9月四半期のデータを分析した結果で第3報となる。

 2020年7月~9月四半期の2人以上世帯あたりの電気・都市ガス・プロパンガス・灯油を合計したエネルギー消費量は全国平均6.30GJで、2019年同期の6.08GJから0.22GJ増加(3.7%増)した。そのうち電気の消費量は3.90GJで、2019年同期の3.71GJから0.19GJ増加(5.1%増)となった。

 2019年同期のエネルギー消費量は、2018年同期と比べて0.24GJ減少(3.9%減)だったが、その主要因は気温の影響と考えられる。一方、2020年同期のエネルギー消費量は2018年同期と同水準(2018年同期6.32GJ)だが、気温の影響は2018年と2019年の中間程度の水準に留まっており、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛の影響が伺えた。

 また、2020年同期の2人以上世帯あたりの電気・都市ガス・プロパンガス・灯油の支払金額(光熱費)の合計は全国平均4万563円で、2019年同期の3万9917円から646円増加(1.6%増)した。エネルギー価格変動の影響を考慮した実質増減率では、2020年は4.4%増(1756円増加)となった。

 一方、光熱費が消費支出に占める割合は、2019年の4.5%から2020年は5.0%と、0.5ポイント増加した。これは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う消費支出の大幅な減少(8.1%減)が影響しているという。

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