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色素増感太陽電池による「SOLAR CARD」、日本ゼオンが試験販売

2020/11/27 20:50
工藤宗介=技術ライター
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カード型太陽電池「SOLAR CARD」を用いた消費者向け製品
(出所:日本ゼオン)
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 化学素材メーカーの日本ゼオンは11月26日、同社が開発したカード型太陽電池「SOLAR CARD」を用いた消費者向け製品を開発し、12月4日から試験販売すると発表した。

 SOLAR CARDは、カーボンナノチューブ技術を使ったプラスチック型色素増感太陽電池で、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)助成事業による産学官連携の研究成果をもとに開発した。樹脂系太陽電池で必要だったレアメタル触媒を用いずに発電可能で、カードスケールでの製作が難しかった柔らかい素材でのプロセスを実現した。1枚あたりのサイズは80×20×1.2mm、重さは14g。

 今回発表した製品は、同社が2016年から展開する「project LNES」の新製品。これは、オープン型の革新的なデザインプロジェクトで、「太陽・自然・地球と育み合える豊かなライフスタイルを生活者と共創する」がテーマ。東日本大震災を機に日常生活で電力を常備する必要性を感じ、緊急時の安心・安全のための補助デバイスとして企画・開発した。

 SOLAR CARDを3枚と1200mAhのリチウムイオン蓄電池を搭載し、5種類のライト機能と、スマートフォンの電源を数%程度回復できるスポット充電機能を利用できる。太陽光下の4~5時間程度の充電で60分程度の通話や十数分程度、通信できる。外観は、生命美(地球美・自然美)を追求した有機的なフォルムデザインを採用したという。

 試験販売では、「二子玉川 蔦屋家電」(東京都世田谷区)と「湘南T-SITE」(神奈川県藤沢市)で店頭販売するほか、蔦屋家電通販サイトでオンライン販売する。販売台数は最大200セット、試験販売特価は9500円(税込み)。

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