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九電、太陽光の工事費負担金で長期未精算、約4億円

9月末で200件、うち197件が太陽光発電

2020/12/01 10:55
工藤宗介=技術ライター
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工事費負担金の精算までの流れ
(出所:九州電力)
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 九州電力グループの九州電力送配電(福岡市)は11月27日、発電設備の系統連系に伴う工事費負担金について、工事完了後3カ月以上未精算の事例が9月末時点で200件あったことを確認したと発表した。うち太陽光発電設備が197件と大半を占めた。

 同社の託送供給等約款では、発電設備の系統連系などの際に同社設備工事が必要となる場合、発電事業者などが負担する工事費負担金を工事着手前に受け取り、実際の工事に掛かった費用との差額が発生した場合には工事完了後速やかに精算するとしている。

 今回確認された3カ月以上、未精算だった事例の内訳は、追加請求が99件・合計5830万4000円、最大額が1123万2000円。払い戻しは101件・合計4億3079万円、最大額が8976万2000円。うち太陽光発電は、追加請求の全事例、払い戻しの98件・合計4億3020万8000円だった。

 また、経過日数ついては90~180日が22件、181~365日が91件、366日以上が87件で、最長では1816日の案件もあった。なお、2015~2019年度の過去5年間を調査した結果、精算までに3カ月以上要した事例が1700件あった。

 長期未精算の原因については、事業所において早期精算の重要性に対する認識が不足していた点、工程管理が不十分だった点、本社・支社による事業所業務の管理・監督が不十分だった点を挙げている。

 今回確認した事例について同社は、事業者に謝罪し順次精算を実施している。また、経済産業省 電力・ガス取引監視等委員会に報告を行い、11月11日に報告徴収を受領し、11月27日に発生原因および再発防止策について報告書を提出した。

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