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2020年度CDPスコア、日本企業は国別最多66社がAリスト

2020/12/10 22:59
工藤宗介=技術ライター
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ベルギーにあるトヨタ・欧州本社
(出所:Toyota Motor Europe)
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 国際非営利団体CDPは12月8日、2020年度のCDPスコアを発表した。環境先進企業としてAリストに選定された企業は300社超で、前年度比で45%増加した。国別では、日本企業が最も多く66社がAリストに選ばれた。次いで米国が58社、英国が21社、ドイツが19社、フランスが18社の順となる。

 Aリストに選定された日本企業では、トヨタは欧州の全生産工場と南米の4工場において電源の100%を再生可能エネルギーで調達した。また、花王はインターナル・カーボンプライシングを導入し省エネ投資を推進する。このほか、富士通、キリン、三菱電機、NEC、サントリー食品インターナショナルなどがAリスト入りした。

 今年度Aリストに選ばれた企業は、気候変動、水セキュリティ、フォレストに関する開示項目で評価対象となった5800社強のうち上位5%にあり、3つのテーマすべてで増加した。また、13つのテーマすべてでAスコアを獲得したトリプルA企業は、前年の6社から10社に増加した。

 一方、Aリスト企業は依然として一握りであり、74%の企業はC~Dスコアの間にいる。これらの企業は環境情報を開示し始めたばかりであり、事業への環境を認識し始めたばかりという。さらに、機関投資家や購買企業の要請にも関わらず3700社以上が一切の情報開示を行わず、その3倍以上が1つ以上のテーマでFスコアとなった。

 2020年度は、運用資産規模で106兆米ドルに達する516社の機関投資家と調達規模で4兆ドルに達する大手購買企業が数千社に環境情報の開示を求めた。先進的な環境行動は財務的な成功と相関があり、Aリスト企業の時価総額合計は約15兆ドルに達し、STOXXのデータによると過去7年間、関連インデックスを平均で年率5.3%向上しているという。

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