ニュース

モナコ、3件の風力事業を買収、再エネ比率25%に

2020/12/13 12:08
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
風力で電力のベース需要を賄う
(出所:モナコ政府観光会議局日本事務所)
クリックすると拡大した画像が開きます

 モナコ公国では、2050年までにCO2排出量ゼロを目標としている。この目標に向けて、モナコ政府とモナコ電気ガス会社(SMEG)が設立した合同会社であるモナコ再生可能エネルギー会社(M.E.R.)は、3つの風力発電プロジェクトを買収した。12月9日に発表した。

 買収したのはドイツの風力発電会社ABO Windが推進する、フランス西部のシャラント県の2プロジェクト、コート=ダモール県の1プロジェクト。1プラントあたり風車を2~4基設置する。年間発電量は合計57GWhの見込みで、モナコの電力消費量の10%をカバーできると期待される。

 風車はデンマーク・ヴェスタス(Vestas)製と独ノルデックス(Nordex)製で、高さは145m~160m、出力は2MW~2.5MW。各風力発電所はフランスの電力系統に接続され、2020年12月と2021年6月に正式に稼働する予定。

 日中のみ発電可能な太陽光発電は、空調設備の需要を賄え、電力消費がピークとなる正午前後の電力消費をカバーする。一方、風力発電は、モナコの基本的な電力消費、特に夜間に消費する電力を補うという。

 今回の風力発電所3カ所の買収により、既存の太陽光発電所10カ所と合わせて、モナコの総電力消費量の25%分に相当する再エネ電源を確保したという。2025年までに総電力消費の50%を賄うことを中間目標に掲げている。

  • 記事ランキング