ニュース

風力推進船が2022年に運航、商船三井と東北電が輸送契約

2020/12/13 12:31
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
ウインドチャレンジャー搭載船のイメージ
(出所:商船三井)
クリックすると拡大した画像が開きます

 商船三井と東北電力は12月10日、硬翼帆式風力推進装置を搭載した石炭輸送船による輸送契約を締結したと発表した。2022年の運航開始に向けて、大島造船所(長崎県西海市)で同船の建造を開始する。

 この風力による推進装置を「ウインドチャレンジャー」と名付けた。ウインドチャレンジャーは、伸縮可能な硬翼帆によって風力を推進力に変換する装置。同装置を搭載した船の温室効果ガス削減効果は、従来の同型船と比較して、日本とオーストラリア間の航路で約5%、日本と北米西岸航路で約8%を見込んでいる。

 2009年に東京大学が主催する産学共同プロジェクト「ウインドチャレンジャー計画」が前身。2018年1月からは商船三井と大島造船所が中心となって、産学共同研究を引き継ぐ形で「ウィンドチャレンジャープロジェクト」を発足した。2019年10月には設計に関する基本承認(AIP)を取得した。

 ウインドチャレンジャー搭載石炭輸送船は、全長約235m×全幅約43m、載貨重量トン数は約9万9000tとなる計画。今後、航行時の温室効果ガス削減効果などについて、さらなるに検証していくという。

  • 記事ランキング