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再エネ由来の液化水素サプライチェーン、川重と岩谷、豪社が連携

2020/12/16 10:49
工藤宗介=技術ライター
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川重は昨年、世界初の液化水素運搬船を進水させた
(出所:川崎重工)
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 岩谷産業と川崎重工業、オーストラリアの大手鉄鉱石生産会社であるFortescue Metals Group(FMG)は12月14日、再生可能エネルギー由来の液化水素サプライチェーンの事業化に向けた検討を開始するための覚書を締結したと発表した。

 オーストラリアなど世界各地で太陽光・風力発電の電力を用いて製造した「グリーン水素」を液化し、大型の液化水素船で日本に輸入、国内で供給・配送するまでの一連の「液化水素サプライチェーン」の事業化について検討する。また、商用化を見据えたコンソーシアムの組成についても検討する。

 岩谷産業は、1941年に水素の取り扱いを開始し、製造から輸送・貯蔵・供給・保安までの一貫した全国ネットワークを構築してきた。液化水素製造プラントを3拠点6プラント整備し、年間1億2000万m3もの液化水素の製造能力を持つ。

 川崎重工は、水素関連機器メーカーとして、水素液化機、液化水素運搬船、液化水素製造タンク、水素ガスタービン発電設備の開発を手掛けている。FMGは、2040年までに温室効果ガス排出量・実質ゼロを目標に掲げ、グリーン水素を含む再エネ分野への事業進出を目指している。

 岩谷産業と川崎重工は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進する日豪間の液化水素サプライチェーン構築実証事業に参画している。また、岩谷産業は、11月にオーストラリアの電力会社Stanwellとの間でグリーン水素製造・液化・輸入事業に向けて検討すると発表した。

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