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有機太陽電池を用いた「太陽光ベンチ」、神戸どうぶつ王国に設置

2020/12/16 11:17
工藤宗介=技術ライター
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神戸どうぶつ王国に設置した「OPTree」
(出所:MORESCO)
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 化学品メーカーのMORESCOは12月10日、半透明で柔軟に曲げられるフィルム状の有機薄膜太陽電池(OPV)を用いた太陽光発電ベンチ「OPTree」を開発し、神戸市にある動植物園「神戸どうぶつ王国」に設置したと発表した。

 湾曲した強化ガラスに有機薄膜太陽電池を挟み、5枚の葉の形状に見立てた。有機薄膜太陽電池で発電した電力は、ベンチ下の蓄電池に充電する。五角形のベンチに5カ所のUSB端子を備え、スマートフォンなどを充電できる。災害時の非常用電源としての利用も期待される。

 採用した太陽電池の出力は60W程度を見込む。蓄電池が満充電の場合で、スマートフォンを15~20台程度を充電できる。大きさは、直径4300mm(ベンチ部は直径3100mm)×高さ3400mm。

 有機薄膜太陽電池は、半透明で意匠性も高いことから、窓などに貼り付けて発電しながら、同時にインテリアとして楽しむといったことが可能。また、一般的な太陽光パネルと比べて製造時に排出されるCO2を約5分の1に削減できるなど、環境への負荷も低いという。

 再生可能エネルギーの普及促進を目指している神戸市と、環境保全やSDGsに積極的に取り組んでいる神戸どうぶつ王国の協力により、「OPTree」を設置した。今後、利用者の声や反響、発電や電力の利用状況を調査し、今後の営業活動につなげていきたい考え。

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