タイの石炭大手であるバンプーの日本法人、バンプージャパン(東京都千代田区)は11月、山形県東置賜郡川西町において、太陽光パネルの出力が約25.4MW、パワーコンディショナー(PCS)の出力が20MWとなるメガソーラー(大規模太陽光発電所)「川西太陽光発電所」が商業運転を開始したと発表した。
バンプーは、再生可能エネルギー発電にも積極的に取り組み、2025年までに再エネ発電の規模をアジア全域で1.6GW(1600MW)まで拡大させる目標を掲げている。日本でも大規模な案件を多く開発している。
川西町のメガソーラーでは、事業主体が特定目的会社(SPC)のYMGとなっている。このSPCに、バンプーが出資している。
バンプーグループが日本で出資している太陽光発電所の中で、最大規模の発電所としている。
旧・米沢ゴルフ倶楽部の跡地に立地している。敷地面積は60haである。
年間発電量は、一般家庭約5000世帯の消費電力に相当する量を見込んでいる。
このメガソーラーは、トリナ・ソーラー・ジャパン・エナジー(東京都港区)が開発した。総投資額は約100億円で、プロジェクトファイナンスを組成して調達した。
バンプーグループは、トリナ・ソーラー・ジャパン・エナジーによる開発案件を多く取得し、運営している(関連ニュース:宮城県の約28.8MW)
川西町のメガソーラーは、トリナ・ソーラー・ジャパン・エナジーがプロジェクト開発からEPC(設計・調達・施工)サービスの監理までを担い、太陽光パネルはトリナ・ソーラー製(7万5852枚)、PCSはフランスのシュナイダーエレクトリック製(10台)を採用した。
連系点までは約11kmを地中埋設した電線で送電する。