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ブルーキャピタル、「メガソーラー+大容量蓄電池」システムを事業化

2020/12/17 20:31
金子憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ
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北海道赤井川村に稼働した蓄電池併設型メガソーラー「Blue Power 北海道赤井川発電所」
(出所:ブルーキャピタルマネジメント)
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「Blue Power 北海道赤井川発電所」の蓄電池システム
(出所:ブルーキャピタルマネジメント)
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 ブルーキャピタルマネジメント(東京都港区)は、メガ(MW)クラスの大規模太陽光発電設備に大容量蓄電池システムを併設した全量自家消費型システムを構築し、常用と非常用電源を兼ねたBCP(事業継続計画)対応型の分散電源として提案する。

 すでに北海道内の特高受電している事業所に提案している。このシステムは、5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)に4MWhの蓄電池を併設したもので、太陽光発電の電力を自家消費しつつ、非常時には重要負荷に蓄電池から給電する。

 2.5MWのメガソーラーに2MWhの蓄電池を併設したシステムが2セットという構成で、平常時にも常に一定量を充電しておく形で運用し、非常時には、蓄電池から重要負荷に4時間程度、送電できるという。

 北海道では、2018年9月に起きた北海道胆振東部地震によってブラックアウト(全域停電)に陥り、商用系統の停電リスクが認識された。メガソーラーに大規模な蓄電池を併設することで全量自家消費が可能になり、購入電力削減による事業性の確保とともに、災害時のレジリエンス向上が評価されるようになっているという。

 ブルーキャピタルマネジメントはすでに系統連系型太陽光への大容量蓄電池併設システムでは実績がある。12月15日に北海道赤井川村に蓄電池併設型メガソーラー「Blue Power 北海道赤井川発電所」を稼働している。連系出力845kWに対し、約6MWの太陽光パネルを設置し、21MWhの大型蓄電池を併設した。

 太陽光パネルは中国トリナ・ソーラー製で、パワーコンディショナーは(PCS)と蓄電池システムは中国サングロウ製、蓄電池セルは韓国サムスンSDI製を採用した。EPC(設計・調達・施工)は、同社のグループ会社であるBlue Power Constructionが担当した。

 大容量の蓄電池システムを併設することで、日中に発電した電力を売電するほか、連系出力を超えた余剰電力を蓄電池に充電して夜間に売電する。これにより24時間、ほぼ連系容量の845kWで売電し続けることが可能になり、予想発電量は約705万1287kWhを見込む。

 同社では、このほか連系出力約50kWの低圧事業用太陽光に356kW分の太陽光パネルを設置し、1MWhの大容量蓄電池を併設したシステムを構築し、同様に24時間、約50kWで売電するという運用を軌道に乗せている。

 こうした大容量蓄電池を併設した系統連系型太陽光発電システムの場合、今後、固定価格買取制度(FIT)が終了した案件や、フィード・イン・プレミアム(FIP)制度の下で売電していく案件において、市場価格の高い時間に売電したり、需要に応じて供給量を調整するなど、売電収入を増加させる運用に有利になると見ている。

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