事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目指す国際的イニシアティブ「RE100」について、国内企業の参画が相次いでいる。村田製作所は12月17日、セブン&アイ・ホールディングスは12月15日に、それぞれRE100への参画を発表した。
村田製作所は、2050年までに事業活動での使用電力の再エネ使用率を100%にする。これまでにグループ10拠点以上で太陽光パネルを設置しており、2020年にも大規模な投資を実施した。
国内では、3月に生産子会社の岡山村田製作所(岡山県瀬戸内市)で1200台分の駐車場を活用した出力約2.4MWの駐車場メガソーラー(大規模太陽光発電所)を導入。今後、蓄電池を組み合わせて発電量を最大限に活用できるよう整備していく。
海外では、8月にタイ現地企業のMurata Electronics(Thailand)で建屋6棟分の屋根を活用した同社グループ最大規模のメガソーラーシステムを稼働した。今後も様々な手法で再エネを導入していくとしている。
セブン&アイ・ホールディングスは、2019年5月に環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」を策定し、CO2排出量削減を重要テーマのひとつに掲げる。今回のRE100参画に伴い、店舗運営に伴うCO2排出量削減の目標についても、当初の「2050年までに80%以上削減」から「2050年までに実質ゼロ」に変更した。