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TMEIC、災害時に操業を支える「電源安定化システム」の販売開始

2020/12/24 00:28
工藤宗介=技術ライター
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高圧瞬低補償装置(MPC)
(出所:TMEIC)
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かさ上げ収納のイメージ
(出所:TMEIC)
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 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は12月23日、大規模な自然災害による瞬時電圧低下(瞬低)や停電などの電源トラブルから工場・プラントの操業継続を支える「電源安定化システム」を開発し、12月から販売を開始すると発表した。

 同システムは、高圧瞬低補償装置(MPC)と非常用発電機を組み合わせた。瞬停発生時にはMPCが停電補償運転を行う。さらに長時間停電が発生した場合は非常用発電機による交流運転に切り換え、生産ラインやオペレーションルーム、オフィスなどへの電力供給を継続する。企業のBCP(事業継続計画)対策を強化できる。

 製品ラインアップに最大容量12MVAのMPCおよび最大6MVA級の非常用発電機を揃えた。工場の規模や消費電力量に応じて、これらの製品を組み合わせた最適なシステムを提案する。同社のMPCは、国内最大容量(12MVA)と国内最大効率(最大99.5%)を誇るという。

 また、津波や河川氾濫など大規模な水害が想定される場合は、かさ上げした建屋の計画から施工、または屋上への設置など、これまでの納入実績や知見を生かした機器配置を提案することも可能としている。同社では、2025年までに100億円の受注を目指す。

 近年、地震や台風、雷などの自然災害で工場・プラントが被災し、瞬停や大規模停電が発生するケースが増加している。2010年12月に中部地方の発電所で発生した瞬停では、半導体工場のクリーンルームの空調設備が停止し、製油所の常用自家発電設備が停止したことで停電が3時間続き周辺工場への原料供給が滞った。また、2019年10月の台風19号では、部品サプライヤーの浸水被害により、関東地方の自動車工場が車両出荷停止に陥った。

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