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ハスクバーナのロボット型芝刈機に新機能、1区画を約1.5MWに拡大

2020/12/29 12:34
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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サッカーで使われているグラウンドにおける例
(出所:ハスクバーナ・ゼノア)
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 スウェーデンの林業・農業・造園向け機器メーカーであるハスクバーナの日本法人、ハスクバーナ・ゼノア(埼玉県川越市)は12月25日、ハスクバーナのロボット型芝刈機「Automower(オートモア)」シリーズの新機種「Automower 550」を発表した。2021年1月に発売する。

 同シリーズは、自動で芝を刈れることから、工場の緑化や住宅の芝の管理などで広く活用されている。

 仕様上の対象は芝としているものの、平坦な土地で低く刈った状態であれば、雑草も刈れることから、太陽光発電所でも活用されている(関連コラム1:自律走行型ロボットが「ルンバ」のように草刈り、26台が走り回る福島のメガソーラー、同コラム2:「砕石」「段差のある場所」でもロボット除草機が活躍、「ヘビが減った」広島・大朝の太陽光)。

 今回の新機種では、従来以上に広い面積を、より効率的にカバーできる新たな機能を搭載した。

 従来機では、1台ごとに走行する範囲を区切って分け、最大で5000m2を走行範囲としてきた。例えば、1万5000m2を刈る範囲としたい場合、5000m2ごとに分け、それぞれを1台ごとの走行範囲として割り当てて運用する必要があった。

 走行範囲は、ワイヤーを地面に張ることで設定する。ワイヤーの起点は、充電ステーションとなる。このワイヤーで区切られた区画の中をランダムに自走して刈る。

 従来機では、スポーツ用のグラウンドなどで使う場合、この走行範囲の設定の点で課題があった。1万5000m2を刈る場合、5000m2ごとに分けてワイヤーを地面に張るとなると、グラウンドのプレーエリア内にもワイヤーを張る必要がある。

 プレーエリア内にワイヤーを張ると、芝の損傷につながる恐れのほか、選手のスパイクの爪などとの接触が度重なる中で、ワイヤーが損傷する恐れがある。

 太陽光発電所における活用でも、できれば全体を1つの区画として、その中を複数台が自走する運用が望ましいという、同様の声があった。

 今回の新機能は、こうした要望に応えるもので、ワイヤーで囲った1つの区画の中を、最大で3台が自走できる。

 1万5000m2を刈る場合、全体を1つの区画にでき、その中を最大で5000m2を走行できる3台を配置すれば、1つの区画内を3台が自走して全体をカバーする形で運用できる。

 全体の面積が1万5000m2のグラウンドの場合、プレーエリア外のみにワイヤーを張ることが可能になる。

 太陽光発電所の場合、太陽光パネルの出力が約1.5MWの面積に相当する。

 同社では、この新たな機能を「オートモアクラブ」と称している。

 この新機能を搭載した新機種「Automower 550」の最大走行範囲は5000m2±20%、走行可能な傾斜は最高45%(24度)とする。希望小売価は58万9000円(税抜き)としている。

 走行範囲内でも、場所ごとの芝の状態に応じて、その場所を刈る頻度を自動で調整する。この機能は、GPS(全地球測位システム)を活用したナビゲーション機能と、回転刃を回すモーターにかかる負荷を検知する機能によって実現している。

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