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新潟・長野・福島・群馬4県で新規地熱、調査事業開始

2021/01/06 15:06
工藤宗介=技術ライター
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2020年度「地熱発電の資源量調査事業」の採択案件
(出所:経済産業省)
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 経済産業省は2020年12月28日、2020年度「地熱発電の資源量調査事業」について、合計22件の事業を採択したと発表した。うち新規案件は、新潟県妙高市(妙高山東麓地域)、長野県栄村(栄村秋山郷地域)、福島県柳津町(猿倉嶽地域)、群馬県片品村(丸沼地域)の4件。

 新潟県妙高市(妙高山東麓地域)は、妙高戸隠連山国立公園内の案件で、今年度は地質調査、重力探査、電磁探査、地化学調査、自然環境調査、温泉モニタリングを実施する予定。事業実施者は、大林組と基礎地盤コンサルタンツ(東京都江東区)。

 長野県栄村(栄村秋山郷地域)は、上信越高原国立公園内の案件で、今年度は地質調査、電磁探査、重力探査、地化学調査、温泉・河川モニタリングを実施する予定。事業実施者は、スパークス・グリーンエナジー&テクノロジー(東京都港区)。

 福島県柳津町(猿倉嶽地域)は、今年度は地質調査、重力探査、電磁探査、動植物調査を実施する予定。事業実施者は九州電力。群馬県片品村(丸沼地域)は、日光国立公園内の案件で、今年度は文献調査を実施する予定。事業実施者は東京電力リニューアブルパワー。

 また継続案件は、熊本県南阿蘇村(湯の谷地域)、北海道函館市(恵山地域)、北海道ニセコ町・倶知安町・蘭越町・共和町(ニセコ地域)、宮城県大崎市(大崎市高日向山地域)、岩手県雫石町(大松倉山南部地域)、栃木県日光市(川俣および周辺地域)、北海道京極町(京極北部地域)、北海道留寿都村(ルスツ地域)、青森県むつ市(むつ市燧岳地域)、宮城県栗原市・大崎市(栗駒南麓地域)、北海道鹿部町(鹿部地域)、長野県小谷村・新潟県糸魚川市(フスブリ山地域)、大分県由布市・九重町(山下池南部地域)、大分県由布市(由布市奥江地域)、熊本県小国町(小国町西里・北里地域)、北海道弟子屈町(湯沼-アトサヌプリ地域)、大分県九重町(涌蓋山東部地域)、宮崎県えびの市(えびの市長江川地域)の18件。

 日本は世界第3位の地熱資源量(2347万kW)を持ち、天候などの自然条件に左右されない安定的なベースロード電源として期待される。その一方、他の再生可能エネルギーと比べて資源探査に係るリスクやコストが高く、温泉資源と調和し地域の理解を得る必要があるといった課題がある。

 同事業では、地熱発電の探査リスクを低減するために、独立行政法人・石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が新規有望地点を開拓するためのポテンシャルを調査するとともに、事業者が実施する地表調査や掘削調査などの初期調査に対して支援する。2020年度の予算額は104.5億円。

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