日本海水、赤穂市でバイオマス発電、間伐材とPKS

2021/01/09 21:11
工藤宗介=技術ライター
赤穂第2バイオマス発電所
(出所:エア・ウォーター)
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 エア・ウォーターグループの日本海水(東京都千代田区)は、同社赤穂工場(兵庫県赤穂市)内に2基目となるバイオマス発電所を建設し、1月2日から営業運転を開始した。

 発電所名は「赤穂第2バイオマス発電所」。年間23万5000tの燃料を使用し、最大出力は30MWになる。燃料の比率は、海外産パーム椰子殻(PKS)が約6割、国内産の間伐材・樹皮などが約4割。

 未利用材の不足が予想されることから、樹皮なども活用するとともに、海外産のパーム椰子殻(PKS)の割合が増えることを考慮し、さまざまな原料の燃焼に対応した。

 ボイラーはタクマ製。固定価格買取制度(FIT)による売電単価は、未利用材が32円/kWh、一般材が24円/kWh。燃料調達と保管場所の確保のため、第2木質チップ工場を併設した。

 間伐材など山林放置木の活用による関西・九州地区の自然環境保護、年間11万tのCO2削減効果、地元雇用の創出などの効果があるとしている。

 日本海水は、年間40万tの塩を生産しており、製塩工程で大量の電力を使用するため、従来から発電設備を保有している。2015年度には、FITの活用およびCO2削減、雇用創出などを目的に、同工場内に木質バイオマス発電所(赤穂第1バイオマス発電所)と天然ガスボイラーを建設し、本格的に電力事業に参入した。

 赤穂第2バイオマス発電所の稼働により、エア・ウォーターグループが運営する大規模バイオマス発電所(混焼含む)は合計3カ所、最大出力は158.5MWになった。また、2021年4月には福島県いわき市で約75MW、2023年10月には福岡県苅田町で約50MWのバイオマス発電所を運転開始する予定。