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商船三井、英社と波力発電で協定、「膜型」変換装置

2021/01/09 21:40
工藤宗介=技術ライター
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mWaveのイメージ
(出所:Bombora Wave Power)
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mWaveと洋上風力発電の連携イメージ
(出所:Bombora Wave Power)
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 商船三井は1月7日、英国の海洋エネルギー設備開発メーカーであるBombora Wave Powerと、日本およびアジア海域における波力発電事業の可能性を探るための協定を締結したと発表した。

 Bomboraは、膜型波力エネルギー変換装置「mWave」の開発を手掛けている。波でゴム製の膜がたわむことで、タービンに空気を送り込んで発電する仕組み。海面下10mに設置するため景観への影響がないのが特徴。英ウェールズ沖で1.5MW級のデモンストレーションプロジェクトを完了し、2021年半ばに変換装置を設置する予定。

 商船三井ではmWaveの技術レビューを完了しており、今後両社で日本およびアジア海域での波力発電プロジェクトを検討する。また、mWaveを洋上風力発電設備に接続することで、洋上風力と波力の2つの海洋再生可能エネルギーを利用するプロジェクトの可能性を検討していく。

 海洋事業で培った知見やノウハウ、サプライチェーンのネットワークと、mWave技術を連携し、脱炭素に向けた取り組みを加速する。さらに、波力発電の建設・操業・それに関わる船舶などの周辺事業への需要拡大に対応し、地域全体で新たな持続可能なビジネスの成長を目指す。

 海洋再エネは、洋上風力、波力、潮力、海流、海洋温度差発電の5種類に区分される。洋上風力以外は商用化に至っていないが、電源としてのポテンシャルが高く現在、急成長している分野になるという。特に海に囲まれ国土面積の狭い日本では、長期安定利用に向けた利用促進が求められているという。

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