工場への再エネ電力購入が増加、コーセーとロームが発表

2021/01/20 11:17
工藤宗介=技術ライター
コーセー群馬工場
(出所:コーセー)
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ローム・アポロ筑後工場
(出所:ローム)
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 購入電力を再生可能エネルギーに切り替える工場が増加している。コーセーは1月7日、基幹工場の購入電力を再エネに切り替えたと発表。また、ロームも同日、2020年12月に竣工した新工場において100%再エネ電気を使用すると発表した。

 コーセーでは、群馬県伊勢崎市にある基幹工場、コーセー群馬工場において、1月からすべての購入電力について、トラッキング付き非化石証書を用いた再エネ電力に切り替えた。同工場で使用される電力は、8割が購入電力、2割が工場内に設置された都市ガスを用いたコージェネレーション(熱電併給)システムでの発電電力になる。

 今回切り替えた再エネ電力は、コーセーグループ全拠点におけるエネルギー・購入電力由来の温室効果ガス排出量のうち、2018年度比で約23%分に相当する。同社グループでは、これまで2030年度までに同28%削減を目標に掲げてきたが、SBT基準を参考に同35%まで引き上げることを検討している。

 ロームでは、福岡県筑後市にある工場の一部に再エネ100%電源を導入した。同社では、SiCパワーデバイスの生産能力強化に向けて、グループ会社であるローム・アポロ(福岡県広川町)の筑後工場に新棟を建設。購入電力を100%再エネ電力とする環境配慮型の工場とした。再エネ調達の手法や内容については非公表としている。

 ローム・アポロ筑後工場では、2019年から再エネ電力を購入しているが、100%再エネとしたのは今回の新棟が初めてになる。

 また、SiCウエハーを製造するグループ会社の独SiCrystalの工場も2021年度から再エネ100%での稼働を予定している。ロームグループ全体の再エネ電力購入量は、2020年度が6万MWh、2021年度が9万8000MWhの予定で、SiCウエハーの主要な生産工程は、すべて再エネを利用した環境配慮型の生産体制になるとしている。