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五島市沖で500kWの潮流発電、九電みらいエナジーが実証開始

2021/01/20 11:50
工藤宗介=技術ライター
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潮流発電設備
(出所:九電みらいエナジー)
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実機公開の様子
(出所:九電みらいエナジー)
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海底での設置イメージ
(出所:九電みらいエナジー)
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 九電みらいエナジー(福岡市)は、長崎県五島市の奈留瀬戸沖に出力500kWの大型潮流発電設備の建設工事を開始する。1月15日、潮流発電設備の実機を公開した。環境省の「潮流発電技術実用化推進事業」によるもの。

 同事業は、国内の気象や海象に対応した潮流発電システムを早期に実用化することを目的としている。水深約40mの地点に大型潮流発電設備を据え付け、安全・確実な発電設備の施工・撤去、発電状況の確認などを実証する。事業期間は2019年8月~2021年2月までの予定。

 九電みらいエナジーとNPO法人・長崎海洋産業クラスター形成推進協議会によるコンソーシアムが実施事業者に選定された。また、一般に潮流発電は毎秒1m以上の流速が必要とされることから、最大毎秒3mに達する五島市奈留瀬戸沖が実証フィールドに選ばれた。奈留町漁業協同組合の共同漁業権の海域に設置する。

 発電設備は、英国の潮流発電事業者であるSIMEC Atlantis Energy製を採用した。バラストを用いて海底に設置するもので、高さ約23m、ブレード(羽根)長は約8mm、重さは約1000t。発電量は1カ月間で約1万2000kWhを見込み、約50世帯分に相当する。

 SIMEC Atlantis Energyは、英国北部で世界最大の商用潮流発電事業MeyGenプロジェクトを実施している。現在の出力は6MW(1.5MW×4機)規模だが、増強工事を進めており将来的には400MW規模になる予定。

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