アンリツは1月28日、米国カリフォルニア州モーガンヒルに拠点を置く現地子会社Anritsu Companyが出力1.1MWの自家消費型太陽光発電設備を導入し、2020年10月から発電を開始したと発表した。太陽光発電の自家発電により、2018年度の1年間でAnritsu Company全体で使用した電力の23.3%を賄える見込み。
合わせて、米カリフォルニア州で施行されているZEV規制を踏まえて、パーキングエリアに電気自動車(EV)の充電設備を設置した。同規制では、自動車メーカーに対してEVや燃料電池車(FCV)などの無公害車(ZEV)を一定比率以上販売することを義務付けている。
アンリツは、2020年4月に温室効果ガス削減に関する取り組み「Anritsu Climate Change Action PGRE 30」を策定。グループ全体で、2018年度における電力消費量を基準とした太陽光自家発電の比率を、2018年度の0.8%から2030年頃までに30%程度まで高めることを目標としている。
これまでに神奈川県厚木市の本社、福島県郡山市の東北アンリツの2地区で太陽光発電設備を設置している。今回のAnritsu Companyの追加により、グループ全体における2021年度の太陽光自家発電比率は7~8%程度まで高まる見込み。今後も3地区の太陽光発電設備を増設する予定。