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Jパワー、褐炭から水素を製造、オーストラリアで実証

2021/02/05 23:27
工藤宗介=技術ライター
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褐炭ガス化・水素精製設備
(出所:HySTRA)
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日豪水素サプライチェーンの全体図
(出所:Jパワー)
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 電源開発(Jパワー)は2月1日、日豪水素サプライチェーン構築実証事業において、オーストラリア・ビクトリア州ラトロブバレーの褐炭ガス化・水素精製設備での水素製造を開始したと発表した。

 同プロジェクトは、ビクトリア州の褐炭から水素を製造・貯蔵・輸送し、日本国内における水素エネルギー利用までのサプライチェーンとして構築するための技術を開発し、実証する。製造された水素は、同州ヘイスティングズの水素液化プラントまで陸送され、2021年内に神戸への海上輸送を目指す。

 褐炭は、石炭化度が低く水分や不純物が多い低品質な石炭のこと。乾燥すると自然発火の危険性が高いことから輸送に適さず、採掘地周辺での発電所での消費といった限定的な利用があるものの、多くは未利用だった。

 Jパワーは、未利用の褐炭から水素を製造する分野を担当しており、このほど実証設備が竣工した。水素製造に伴い発生するCO2は、将来的には豪州連邦政府・ビクトリア州が進めているCO2回収・貯留(CCS)プロジェクトと連携し、地下に貯留する計画。

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)およびオーストラリア政府の補助金を受けた。技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA:Jパワー、岩谷産業、川崎重工業、シェルジャパン、丸紅、ENEOS、川崎汽船の7社)とオーストラリア側のコンソーシアム(Jパワー、岩谷産業、川崎重工業、丸紅、住友商事、AGL Energy Limitedの6社)が参画する。

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