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尼崎市の物流施設に屋根上メガソーラー稼働、レジリエンスに配慮

2021/02/18 22:42
金子憲治=日経BP、工藤宗介=技術ライター
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ESR尼崎ディストリビューションセンター(屋根上太陽光の設置前)
(出所:ESR)
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6階の休憩ラウンジ
(出所:ESR)
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電動トラック、EV(電気自動車)の充電ステーション
(出所:ESR)
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エントランスゲートから通路脇の緑化エリア
(出所:ESR)
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 大型物流施設を展開するESR(東京都港区)は、兵庫県尼崎市のマルチテナント型物流施設「ESR尼崎ディストリビューションセンター(尼崎DC)」について、出力2496.6kWの太陽光発電設備を設置し、2月2日から固定価格買取制度(FIT)による売電を開始した。

 太陽光パネルはカナディアン・ソーラー製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)を採用した。施工は福原工業(大阪市)が担当した。FITによる売電単価は18円/kWh。将来的には自家消費型への切り替えも計画している。

 尼崎DCは、アジア太平洋地域で最大となる延床面積38万8570m2のダブルランプウェイタイプのマルチテナント型物流施設。地上6階建て、RC+S造で制振効果が期待できる座屈拘束ブレースなど、上級クラスの耐震構造を採用した。2020年6月30日に竣工した。

 CASBEE Aランク認証を取得。全館LED照明、トイレ・共用部すべてに人感センサーを設置し不使用時に自動で消灯する。また、事務所に人検知センサーを設置し人の在/不在を検知しゾーン単位で明るさを自動制御することでエネルギー消費を最小化するなど環境配慮型照明システムを導入した。

 また、電気トラック・自動車専用の急速充電ステーションも設置した。高速道路北側の空間は、生物調査を実施してビオトープエリアを設け、ABINC認証を2020年3月に取得した。

 BCP(事業継続計画)対策では、電力系統から2回線受電により停電リスクを低減した。非常用自家発電機を完備し、停電時でも最大24時間、防災センターや人用エレベーター、トイレが使用できるなど、レジリエンス性を高めた。

 このほかにも、エネルギーモニタリングシステムを導入し、大規模災害発生時に建物内のライフライン機能(発電機・受水槽インフラ設備)を見える化(可視化)して適切に運用する。ESRの東京・大阪オフィスなどからの遠隔監視も可能。

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