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三菱UFJ、1000億円の再エネファンド、開発・投資・電力購入まで自社で

2021/02/25 23:05
工藤宗介=技術ライター
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三菱UFJ銀行が融資した宮崎市のメガソーラー
(出所:三菱UFJ銀行)
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 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の連結子会社である三菱UFJ銀行は2月19日、自社電源を再生可能エネルギー100%で調達することを目的に、再エネファンドを設立すると発表した。自社でグリーン電力をつくり、購入するまでを一貫して実施するスキームの構築は国内初という。

 MUFGでは、2030年度までに自社電源を再エネ100%に切り替える目標を掲げている。今回、2050年までにカーボンニュートラルを実現するという政府方針も踏まえ、より一層取り組みを加速させるためファンドの立ち上げを決定した。

 足元では自社電源を調達するために1000億円規模の再エネ発電量の調達が必要となっており、第1段階として同規模のファンドを通じて、MUFGおよび三菱UFJ銀行の本部ビルや支店などを対象に再エネ電源調達を目指す。ファンドの内訳は300億円を出資枠、700億円を融資枠と想定しており、CO2削減効果は約10万世帯分に相当する約20万tを見込む。

 MUFGのグローバルにおける再エネ分野へのファイナンス実績、案件精査ノウハウやネットワークを活用し、三菱UFJ銀行が事業会社と協働して再エネ発電事業に積極的に出資および投融資する。グリーン電力の発電事業を行いながら、そのグリーン電力を購入し自社電源調達に活用する。

 将来的には、自社電源を100%再エネで調達することを目指す他企業にも広げていく。分散型電源、VPP(仮想発電所)、水素発電などの実証段階の技術を使ったプロジェクトも投資対象としていくことで、イノベーションや地方創生、地域雇用にも貢献し、再エネ市場の更なる拡大、環境・社会課題の解決を目指す。

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