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保証切れパワコンを最新機種に交換、オムロン子会社が定額貸出サービス

2021/02/27 18:20
工藤宗介=技術ライター
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定額貸出サービスのイメージ
(出所:オムロン ソーシアルソリューションズ)
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 オムロン ソーシアルソリューションズ(OSS、東京都港区)は2月25日、低圧配電線に連系する野立て太陽光発電所向けパワーコンディショナー(PCS)定額貸出サービスを4月から提供すると発表した。サービス名は「POWER CONTINUE」。保証期間の切れた既存のPCSを最新機種に交換し、保守を含めたサービスを提供する。

 好みのタイミング、必要な交換台数で、残りの売電期間だけサービスを受けられるように料金設定した。代表的なサービス料金例では、残り売電期間10年、9台貸出の場合で月額1万4290円(税別)。

 固定価格買取制度(FIT)の適用期間は10kW以上で20年間なのに対し、PCSの保証期間は一般的に10年間に設定されている。10年目以降にPCSが故障した場合は、その都度、発電事業者の費用負担によるPCSの修理交換が必要となる。今後、こうした費用負担を理由にFIT期間の終了前に発電事業者が事業を断念し発電所が放置される懸念がある。

 今回発表したPCS定額貸出サービスは、このような状況における突発的な故障に対する出費や発電ロスなどを抑えたいという運用ニーズに対応するもの。PCSの貸出に加えて交換工事や保守、保険などを含むサブスクリプション型のサービスで、FIT期間満了まで安定した事業継続をサポートする。

 初期費用ゼロで導入でき、より発電能力の高い最新機種に交換するため発電量の向上も期待できる。障害発生時には、全国130カ所のサービス拠点からの現地駆け付け対応を行う。動産保険に加入し、万が一の事故や災害が発生した場合も補償が受けられる。

 サービス対象となるのは、オムロン製の屋外設置型PCS「KPMシリーズ」を導入し、PCS容量11~49.5kWまで、残り売電期間12年以下(2021年の申込対象は2012年・2013年に運転開始)の地上設置型太陽光発電所。貸出機種はオムロン製の「KPV/KPWシリーズ」、貸出可能台数は1~9台、契約期間は12年以下。

 今後、サービス対象となるPCSを他社製も含めて順次拡大する予定。3年間で1万件のサービス提供を目指す。

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