トヨタの太陽光による水素製造計画、「低炭素水素」認定に

2021/03/02 22:32
工藤宗介=技術ライター
大口第2部品センター太陽光水電解水素ステーションプロジェクトの概要
(出所:愛知県)
クリックすると拡大した画像が開きます

 愛知県は3月1日、製造・輸送・利用に伴うCO2排出の少ない水素を認証・情報発信する「低炭素水素認証制度」について、トヨタ自動車の太陽光による水素製造に関する事業計画を、同制度の5件目として認定したと発表した。

 「大口第2部品センター太陽光水電解水素ステーション」プロジェクトは、トヨタ自動車の大口第2部品センター(大口町)の敷地内にある太陽光発電の電力を利用して、水の電気分解により水素を製造し、燃料電池フォークリフトで利用するもの。太陽光発電設備の出力は4165.2kW、水素製造量は年間3万4100m3Nの予定。

 同制度は、低炭素な水素サプライチェーン(水素の製造に必要な再生可能エネルギーの調達から、水素の製造、輸送、利用までの全体の一連の流れ)の構築に向けて、CO2の排出が少ない水素を「低炭素水素」と認証するもの。企業・自治体・有識者で構成する「あいち低炭素水素サプライチェーン推進会議」での検討を経て、2018年4月に全国で初めて制定した。

 対象となる低炭素水素は、再エネ電力またはバイオガス(もしくは環境価値)から製造された水素、再エネ電力(または環境価値)による食塩水の電気分解により苛性ソーダおよび塩素を製造する過程において副次的に生産される水素となる。

 これまでに認定された事業は以下の4件。トヨタ自動車の「知多市・豊田市再エネ利用低炭素水素プロジェクト」では、トヨタ自動車元町工場(豊田市)においてバイオガスおよびバイオマス発電電力を用いてガス改質により水素を製造する。認定日は2018年4月25日。

 鈴木商館の「セントレア貨物地区水素充填所プロジェクト」では、中部国際空港貨物地区(常滑市)において太陽光発電電力を用いて水電解により水素を製造する。認定日は2018年11月2日。

 豊田自動織機・東邦ガスの「豊田自動織機高浜工場再エネ利用低炭素水素プロジェクト」では、豊田自動織機高浜工場(高浜市)において太陽光発電電力を用いて水電解により水素を製造。また、東邦ガス水素サプライセンター(東海市)においてJ-クレジットを用いてガス改質により水素を製造する。認定日は2019年3月22日。

 トヨタ自動車の「元町工場太陽光水電解水素ステーションプロジェクト」では、トヨタ自動車元町工場において、太陽光発電電力を用いて水電解により水素を製造する。認定日は2019年4月4日。