いちごは、山形県米沢市に出力7.39MWの風力発電所「いちご米沢板谷ECO発電所」を建設し、3月2日から売電を開始した。同社初の風力発電所となる。
山形県と福島県の県境付近に、出力1847.5kWの風力発電設備を4基設置した。年間発電量は、一般家庭約9130世帯分に相当する約2739万1000kWhの見込み。固定価格買取制度(FIT)単価は22円/kWh。
風力発電設備は日立製作所製を採用した。地上78mのタワー上部に発電機や増速機を備えたナセル(筐体)を設置し、長さ43mのブレード(羽根)を含めた全高は約120mになる。
建設にあたり、新生銀行の「新生グリーンローン」から建設資金を借り入れた。新生グリーンローンは、明確な環境改善効果が認められる事業に資金使途を限定したもので、同発電所が第1号案件となる。
同発電所の稼働により、いちごが運営する稼働済み再生可能エネルギー発電所は52件、合計出力は157.41MW。また、稼働予定を含む確定案件数は67件、合計出力は198.93MWになる。