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国内太陽光開発でマッコーリーとカナディアンが新ファンド、まず220億円

2021/03/10 16:46
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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カナディアン・ソーラー・グループが開発した鳥取県大山町にある出力約27.3MW
(出所:カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人)
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 太陽光パネル大手のカナディアン・ソーラーは2月、日本における太陽光発電プロジェクトの開発をより増強する取り組みとして、「ジャパン・グリーン・インフラストラクチャー・ファンド」を設立したと発表した。

 オーストラリアの投資銀行であるマッコーリー・グループの、マッコーリー・アドバイザリー・アンド・キャピタル・ソリューションズと提携して設立した。同社は出資するとともに、ファンドの財務顧問を務める。

 持ち分比率は、カナディアン・ソーラー側が67%、マッコーリー側が33%となっている。シンガポールの通貨庁の認可を受けて運用している。

 今回のファンドの目的は、明確な収益化の戦略を持って、日本における新規の太陽光発電プロジェクトの開発を加速させることとしている。6年の運用期間中に大規模に投資する。

 日本における野立て型太陽光発電所の開発では、買取価格の低下や、有望な立地の減少や系統接続の制約などにより、国内の多くの企業が新規案件の開発に二の足を踏んでいる。

 その一方で、世界各地でプロジェクト開発に注力している同社のような企業グループが、相対的に日本における新規案件の事業性に利点を見出していることは、日本企業による今後の太陽光発電の導入に関して、刺激になることが期待される。

 ファンドの支援で開発した太陽光発電プロジェクトについては、カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人に優先交渉権を付与する。状況によっては、他者に売却する。

 カナディアン・ソーラーにとって、民間機関資本プールのプラットフォームへの初めての参入としている。

 今回のファンドでは、日本における新規の太陽光発電プロジェクトの開発、建設、増設のために、すでに約220億円の資金のコミットメントを確保した。

 マッコーリー・アドバイザリー・アンド・キャピタル・ソリューションズのほか、コーナーストーン投資家と呼ばれる大口投資家とともに、資産ポートフォリオを拡大する中で、グリーンボンドの募集とプロジェクトファイナンスによる融資などを活用していきたいとしている。

 カナディアン・ソーラーでは、日本における高品質の太陽光発電プロジェクトの開発力がさらに高まり、かつ、利回りを追求し、再エネ発電プロジェクトへの出資を検討している保険会社や資産運用会社などに、長期的な提携と魅力的で安定したリターンを提供できると強調している。

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