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日豪間の水素サプライチェーン実証、豪州サイトの設備公開

2021/03/15 23:06
工藤宗介=技術ライター
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褐炭ガス化・水素精製設備
(出所:J-Power/J-Power Latrobe Valley)
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水素液化・積荷基地
(出所:川崎重工)
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 川崎重工業、電源開発(Jパワー)、岩谷産業、丸紅、豪AGL Energy、住友商事の6社が参画して水素サプライチェーンを実証するオーストラリア側のコンソーシアムは3月12日、オーストラリア連邦政府、ビクトリア州政府、在豪日本政府の関係者に対し、同国ビクトリア州に建設・稼働した褐炭ガス化・水素精製設備を公開した。

 同実証試験は、ビクトリア州ラトローブバレーから産出される褐炭から水素を製造し、同州ヘイスティングス港で液化・積荷し、日本の神戸液化水素荷役実証ターミナル(Hy touch 神戸)に輸送することで、水素サプライチェーン構築に必要な一連の技術を実証する。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)およびオーストラリア政府の補助金を受けて、技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA)とオーストラリア側のコンソーシアムが参画する。

 2020年11月に川崎重工と岩谷産業が水素液化・積荷基地を建設し、2021年1月にJパワーが褐炭ガス化・水素精製設備を稼働した。褐炭ガス化・水素精製設備は1日あたり褐炭2tから水素ガス70kgを、水素液化・積荷基地は1日あたり液化水素250kgを製造できる。

 現在は機能・性能を確認しており、確認完了後は両施設で連携した運転を試験する予定。また、2021年中に日本からヘイスティングス港に液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」が来港し、日豪間における水素輸送を試験する予定。

 また、将来実用化を目指している商用規模の水素サプライチェーンでは、オーストラリア連邦政府とビクトリア州政府が進めているCO2回収・貯留(CCS)プロジェクトと連携し、クリーン水素を製造できるよう協調していく。

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