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リサイクル施設に「太陽光+蓄電池」、停電対策と自家消費率向上を両立

2021/03/23 12:31
工藤宗介=技術ライター
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導入したリチウムイオン蓄電システム
(出所:YAMABISHI)
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 YAMABISHI(東京都大田区)は3月11日、廃棄物処理会社である大谷清運(東京都葛飾区)のリサイクル施設に出力32kWの太陽光発電と容量32kWhのリチウムイオン蓄電システムを導入したと発表した。東京都足立区にある、リサイクル処理施設「RE-BORN2010」で、東京都の補助事業である2020年度「地産地消型再生可能エネルギー導入拡大事業」の一環。

 大谷清運では、重要設備の停電対策とCO2削減を目的に太陽光発電と蓄電池の導入を検討していた。一般的な太陽光発電の自家消費システムでは停電対策と自家消費量の最大化の両立が難しいことから、YAMABISHI独自の自家消費最適化技術「SmartSC」を実装した蓄電池ステム「YRWシリーズ」を導入したという。

 SmartSCは、発電予測と負荷予測から余剰電力を予測し、その結果に応じて日々の充放電パターンを最適化する。従来の「防災50%、余剰充電50%」といった割り振り型ではないフレキシブルな運用により、常に高い充電率が維持され蓄電池の有効活用が可能になるという。2020年に特許を取得した。

 自家消費において重要な要素である「太陽光の余剰電力」を蓄電池に貯め、最適な充電率の確保によって「電気基本料金の削減」と「停電時の電源供給」を同時に実現するという。特に、余剰電力の活用によって太陽光発電の自家消費率が向上するため、CO2削減で効果があるという。

 導入したシステムは、三相3線200V系で出力30kW(連系)、30kVA(自立)。蓄電池の容量は32.2kWh、太陽光パネルの出力は約32kW。太陽光パネルはジンコソーラー製、EPC(設計・調達・施工)サービスは電巧社(東京都港区)が担当した。

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