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汚泥からバイオマス燃料を製造、サニックスが実証開始

2021/03/23 12:44
工藤宗介=技術ライター
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サニックスひびきの工場
(出所:サニックス)
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 サニックスは、産業廃棄物である有機性廃液の浄化処理過程で発生する汚泥からバイオマス燃料の製造に取り組む。3月19日、本格的な実証実験を開始したと発表した。2023年度の事業開始を目指す。

 同社の廃液処置施設で、北九州市に立地する、ひびきの工場において、飲食店・工場・水処理施設などから排出される有機性廃液を脱水処理した際に残る汚泥を脱塩・乾燥することで、化石燃料に代わる固形燃料にする。

 年間で廃液10万8000tから燃料5400tの製造を目指す。この燃料を石炭の代替として使用した場合、CO2排出削減量は年間最大1万1060tとなり、一般家庭約6420世帯分に相当する。

 ひびきの工場は、廃液を脱水し微生物を用いて浄化処理する工場として、2000年に竣工した。廃液のみを処理する工場としては国内最大級で、2021年2月までに231万5875tの中間処理を行った。

 また、処理過程における副産物の再利用にも着目し、2018年には飲食店の厨房廃液などから油分を濃縮する再生油製造事業を開始。すでに化石燃料の代替燃料として販売している。

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