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東北電、今春にも出力制御、サイトに「見通し」掲載へ

2021/03/23 13:53
工藤宗介=技術ライター
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「再生可能エネルギー出力制御見通し」画面イメージ
(出所:東北電力ネットワーク)
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 東北電力ネットワーク(仙台市)は3月16日、同社Webサイト内で日々の電力受給見通しを掲載する「東北6県・新潟エリアでんき予報」ページにおいて、「再生可能エネルギー出力制御見通し」を掲示する欄を追加したと発表した。

 同ページでは、夕方に「翌日」「翌々日」「3日後」の出力制御を実施する可能性を掲載する。翌日は「当日指示予定」「指示実施」または「-」を、翌々日と3日後は「可能性あり」または「-」を表示する。Webサイトの情報が更新された場合にメール通知するサービスも提供する。

 同社は、連系する太陽光発電設備が増加する中、火力発電所の出力抑制や揚水発電の運転、地域間連系線を活用した広域的な電力融通などにより需給バランスを維持している。一方、これらの対策を行っても供給力が需要を上回る場合は「優先給電ルール」に基づく再エネ発電設備などの出力制御を行うことになる。

 東北電力エリアの電力需給バランスは、2020年度の最小需要日(2020年5月5日12時)において下げ代(火力発電の出力減少余地)が51万kWまで小さくなっている。地域間連系線の空き容量を加えても、太陽光発電の出力増加を受け入れる余地は82万kWに留まる。

 東北電力管内ではここ数年、年間80~90万kWのペースで太陽光発電設備が新規接続されている。仮に2021年度に2020年度と同程度の電力需要が予想された場合、出力制御指令が出される可能性が高まっている。

 こうした状況に向けて、東北電力では再エネ発電事業者に対して出力制御に向けた準備を進めるよう通知するなどの対策を進めている。今回の出力制御見通し情報の提供も、その一環となる(関連記事:東北電力、今春の「出力制御」濃厚、模擬訓練を実施)。

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