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水上太陽光の開発で新会社設立、国内4社が連携

2021/03/24 12:12
工藤宗介=技術ライター
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松田養鶏場中央池太陽光発電所
(出所:水上ソーラー合同会社)
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 環境資源開発コンサルタント(大阪市)、日鉄物産、スマートエナジー(東京都中央区)、積水化成品工業の4社は、連携して水上太陽光発電システムの開発・導入に取り組む。2020年4月に設立した「水上ソーラー合同会社」が主体となる。3月22日に発表した。

 新会社の水上太陽光発電システムは、浮力と剛性に優れたフロートと係留技術により、暴風雨などに対する安全性を確保した。浮力材に積水化学品工業の大型発泡スチロール製ブロック、コーナープレート・床面・架台などに日鉄物産の高強度・高耐久の表面処理めっき鋼板を採用した。

 代表社員は環境資源開発コンサルタント、職務執行者は環境資源開発コンサルタント代表取締役社長の金城義栄氏が兼任する。本社所在地は大阪市(環境資源開発コンサルタント内)。各社の出資比率は非公表。年間で合計10~15MWの水上太陽光発電の開発を目指す。

 これまでの実績として、2020年11月に兵庫県三木市の養鶏場に近接する貯水池を活用して出力1MWの水上メガソーラー(大規模太陽光発電所)「松田養鶏場中央池太陽光発電所」を設置し稼働した。発電した電力は、養鶏場内ですべて自家消費する。

 水上太陽光発電は、土地の造成による施工費や固定資産税が不要のため低コストで、水冷効果により発電効率に優れるなど利点が多い。日本国内にため池は約21万カ所存在し、水上太陽光の導入可能ポテンシャルは約38.8GWと推定される。現在の導入は、そのうち約1%のみで、さらなる普及が期待されている。

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