東京ガス、SOFC型燃料電池を実証、発電効率65%

2021/03/27 23:00
工藤宗介=技術ライター
SOFC型燃料電池システムの実証機
(出所:東京ガス)
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 東京ガスは3月23日、三浦工業と共同で開発している固体酸化物型燃料電池(SOFC)システムを、練馬区社会福祉事業団が運営する「田柄特別養護老人ホーム」に設置し、4月から実証試験を開始すると発表した。

 同システムは、都市ガス(13A)を燃料に出力5kWを発電する。排熱を給湯などに利用しない、発電のみのモノジェネシステムとして運用する。

 東京ガスが独自に研究開発を進めてきた高効率化技術と、三浦工業が持つ熱・水・環境の技術を組み合わせることで、交流に変換するまでの発電効率65%を達成した。

 東京ガスの取り組んだ高効率化技術としては、SOFCスタックの二段化、燃料再生、少ない未利用燃料において熱自立する技術を挙げている。

 実証実験では、運転データを収集して、耐久性・信頼性を検証して改良を進め、早期の商品化を目指す。東京都江東区の「かすてなーに(ガスの科学館)」、東京都港区の「田町スマートエネルギーセンター」でも実証する。練馬区では商用系統停電時の自立運転機能を搭載したシステムを初めて検証する。

 東京都練馬区および練馬区社会福祉事業団との協働事業。練馬区は、実証実験の場を提供することで先進技術の開発を支援するとともに、福祉施設への設備導入の可能性として、購入電力量やCO2排出量の削減効果、停電時における自立電源の用途などを検証する。