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TMEIC、米国の製販子会社を合併、製品開発を迅速化

2021/04/02 14:29
金子憲治=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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テキサス州にあるTMEICの工場
(出所:日経BP)
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 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は4月1日、米国の販売子会社と生産子会社を合併したと発表した。同社は、大規模太陽光発電用パワーコンディショナー(PCS)の分野で2020年に米市場でシェアトップとなるなど、米市場で実績を上げている。製販の統合で、開発から製造、販売、サービスを一体的に運営することで、顧客対応力を高めて製品開発を迅速化し、さらなる事業拡大を目指す。

 100%子会社で販売・エンジニアリングおよびサービスを担当するTMEIC Corporationと、同じく米国の100%子会社で開発・製造を担当するTMEIC Power Electronics Products Corporationが、2021年4月1日付で合併した。合併を機に社名を、TMEIC Corporation Americasに変更した。

 TMEICは2003年の発足以来、米国法人であるTMEIC Corporationを通じて、北米市場の鉄鋼や石油化学など製造業向け設備や、グローバル市場の港湾向け荷役設備などに、電機品や制御システムを提供してきた。

 2010年からは、世界規模での再生可能エネルギー設備市場の拡大に先駆けて、太陽光発電システムや蓄電システム用のPCSのラインアップを拡充しつつ、TMEIC Corporationを通じて拡販し、実績を上げてきた。

 一方で、グローバルでの事業体制を強化する一環として、重点市場での現地製造・供給拠点の整備を進めてきた。米国では、2014年に生産子会社としてTMEIC Power Electronics Products Corporationを設立した。日本からの技術移転を進め、米国の規格・仕様に適合したパワーエレクトロニクス製品の製造体制を立ち上げた(関連記事:現地生産を進め、パワコンで世界トップ狙うTMEIC)(関連記事:新工場を武器にパワコン世界トップを狙うTMEIC)。

 今回、販売・製造両子会社を合併することで、再エネ用PCSやモーター駆動用大容量インバーターといった製品分野において、顧客のニーズに適合した製品開発と市場投入を迅速化する。加えて、開発から製造、販売、サービスまでを一元化して顧客対応力を高めることを目指す。また、TMEIC Corporation Americasは、TMEICが展開する日本・インド・中国の製造拠点とも引き続き連携し、事業環境に応じて柔軟に対応できるよう、グローバルなサプライチェーン体制を強化していくという。

 TMEICの山脇雅彦社長は、「合併新会社は、様々な市場ニーズをワンストップで受け止め、北米の社会・産業インフラに必要なソリューションを幅広く提供していく」とのコメントを発表した。

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