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米アップルのサプライヤー110社以上、再エネ100%調達を表明

2021/04/05 22:01
工藤宗介=技術ライター
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California Flatsに建設中の電力貯蔵施設
(出所:アップル)
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米アップルは自社の再エネ100%に取り組みつつ、サプライヤーの再エネ転換を支援してきた
(出所:アップル)
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米アップルのサプライヤー110社以上がアップル製品の製造に使用する電力を100%再生可能エネルギーに切り替えることを表明
(出所:アップル)
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 米アップルは3月31日、同社の製造パートナー企業110社以上がアップル製品の製造に使用する電力を100%再生可能エネルギーに切り替えることを表明したと発表した。各サプライヤーの再エネ目標達成に向けて、世界規模でエネルギープロジェクトを支援するとしている。

 今回の取り組みによって約8GWのクリーンエネルギーを調達し、これは自動車340万台以上となる年間1500万t分の温室効果ガス削減効果に相当するという。さらにアップルは、再エネプロジェクトに直接投資し、原料調達などに伴う温室効果ガス排出の一部を補償する。

 アップルは、自社が100%再エネに移行した際に得た経験をもとに、サプライヤー各社に再エネ移行に関する国ごとの情報、関連資料、トレーニング教材などの情報を提供した。また、再エネ分野のエキスパートを招いてのトレーニング、各地域の再エネに関する業界団体の設立・運営も支援しているという。

 例えば、中国では「China Clean Energy Fund」を設立し、中国内に合計1GW以上の再エネ調達を目的としたクリーン・エネルギー・プロジェクトに同社および同社サプライヤーが投資できる環境を整えた。さらに、サプライヤーが再エネ開発業者および発電所から直接買い付けるためのマッチングも行っており、こういった仕組みが世界中に拡大しているという。

 アップルは、2020年7月に全事業、製造サプライチェーン、製品ライフサイクルのすべてにおいて、2030年までにカーボンニュートラル達成を目指すという計画を発表。これまでに全世界におけるすべての企業活動においてカーボンニュートラルを達成した。3月には、民間企業で最大級となる合計37億米ドルのグリーンボンド出資を発表した。

 このほかにも、メガソーラー(大規模太陽光発電所)「California Flats」に米国最大規模の電力貯蔵施設を現在、建設している。同施設は、1日7000世帯以上の電力供給量を賄える240MWhのエネルギー貯蔵能力を備える。アップルがカリフォルニア州内で用いる再エネ全量分を生み出す130MW相当の太陽光発電施設に対応し、日中に発電された余剰電力を貯蔵し必要時に供給する。並行して、新たなエネルギー貯蔵テクノロジーの研究も進めているという。

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