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豊通、太陽光とリユースEV蓄電池を支店に導入、実証で成果

2021/04/12 19:49
工藤宗介=技術ライター
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再エネマネジメント実証の概要
(出所:豊田通商)
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豊田通商の豊田支店
(出所:豊田通商)
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蓄電池システム
(出所:豊田通商)
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 豊田通商は4月7日、自社ビルの豊田支店において、太陽光発電システム、蓄電池、エネルギー管理システム(EMS)を導入し、実証成果を得たと発表した。

 屋上および駐車場に設置した太陽光パネルで発電した電力を、電気自動車(EV)用蓄電池をリユースした蓄電システムに貯め、利用するモデルを実証した。太陽光パネルの出力は100kW(1日の発電量300~450kWh)、蓄電池システムはEVバス用蓄電池14個(中古4直列2並列、新品6直列1並列)から構成される。

 2020年12月から2021年3月までの4カ月間の実証で、消費電力を最大50kW抑制しつつ、再エネ利用率を年間最大約20%まで向上できる結果になった。また、災害などの停電時の非常用電源として、最大で約1週間程度の電力を賄えることも確認した。

 さらに今回の実証を通じて、再エネ由来電力の調達比率を高めるとともに、その自家消費分をJクレジットとして販売するなど、追加で「環境価値」の創出が可能であることも確認した。

 グローバルエンジニアリング(福岡市)子会社でVPP事業を展開するGoal connect(GC、東京都港区)、東京電力パワーグリッド、蓄電池関連技術の開発を手掛けるNExT-e Solutions(NExT-eS、東京都世田谷区)などと協業した。蓄電池システムは、東電パワーグリッドとNExT-eSの協力のもと蓄電池の種類や容量、新品・中古を組み合わせた。EMSにはGCのノウハウを採用し、エネルギーの需給バランスを改善した。

 今回の取り組みは、事業所単位で必要な設備の導入による地産地消モデルを提案する一例となる。今後、再エネの利用率向上に向けて追加的に実証するとともに、事業化を目指す。

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