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温泉旅館に「トライブリッド」自家消費、エナジアが構築

太陽光と蓄電池、系統電力の3つ電源を最適制御

2021/04/14 22:12
金子憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ、工藤宗介=技術ライター
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旅館屋根に設置した太陽光パネル
旅館屋根に設置した太陽光パネル
(出所:エナジア)
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V2H充放電機と蓄電池
V2H充放電機と蓄電池
(出所:エナジア)
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V2X【トライブリット蓄電】自家消費システムの概要
V2X【トライブリット蓄電】自家消費システムの概要
(出所:エナジア)
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 再生可能エネルギー関連のベンチャー企業、エナジア(福島県郡山市)は、福島県須賀川市の温泉旅館「おとぎの宿 米屋」に、「太陽光発電」「蓄電池と電気自動車(EV)」「系統電力」の3つの電源を最適制御する「V2X【トライブリット蓄電】自家消費システム」を構築した。

 太陽光パネル(出力42.5kW)、EVの再生(リユース)リチウムイオン蓄電池(容量15.7kWh×2基)、CHAdeMO V2H規格対応のV2H充放電器1台とCHAdeMO規格対応のEV充電器2台から構成される。太陽光+再生リチウムイオン蓄電池+V2Xシステムは、東北初の導入事例になるという。

 平常時は太陽光発電の電力を旅館で自家消費するとともに、余剰電力を蓄電池やEVへの充電に活用する。年間で110万円程度の電気代削減が見込まれる。また、緊急災害時は、太陽光発電、蓄電池、社用EVの車載蓄電池を用いて旅館の一部施設の空調・照明・家電に電力を供給する。

 V2Hは、EVだけでなく燃料電池車(FCV)からの電力供給も可能。今後、郡山市水素利活用推進研究会が推進するゼロエミッション車(ZEV)による広域防災連携プロジェクトへの参加も検討していく。

 太陽光パネルはエクソル(京都市)製、V2Hシステムはアイケイエス(京都市)製、蓄電池は「日産リーフ」の蓄電池を福島県内で再生した「Made in ふくしま」のリユースによるリチウムイオン蓄電池を採用した。2020年度の「福島県自家消費型再生可能エネルギー導入モデル支援事業」に採択された。

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