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焼酎廃液からバイオマス燃料、エタノールとペレット製造

2021/04/15 18:13
工藤宗介=技術ライター
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焼酎バイオエナジー宮崎日南工場
(出所:穴吹ハウジングサービス)
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処理設備
(出所:穴吹ハウジングサービス)
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焼酎バイオマス燃料製造プロセス
(出所:穴吹ハウジングサービス)
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 マンション管理業の穴吹ハウジングサービス(高松市)は、宮崎県日南市に「焼酎バイオエナジー宮崎日南工場」を建設し、4月7日に落成式を開催した。焼酎の製造工程で発生する廃液から、バイオマス燃料を製造する。

 焼酎廃液の処理問題の解決を目的とした施設という。大手メーカーでは工場内に処理設備を導入し飼料・肥料化している場合もあるが、設備投資の難しい企業では業者に処理を依頼する必要があるため収益を圧迫する要因のひとつとなっていた。

 廃液や芋くずなどを原料に、廃液に残存する酵素および酵母を用いて再発酵させてエタノールを醸造する。その後、多段精留減圧蒸留によるエタノール蒸留、フィルタープレスによる固液分離を行うことで、エタノール燃料と固形バイオマス燃料(ペレット燃料)を製造する。

 1日あたり15tの廃液から、1.2tのエタノール燃料と2tのペレット燃料を生産する。エタノール燃料は蒸留装置の蒸気ボイラーの燃料に使用し、ペレット燃料は販売する。業者に廃液処理を依頼する際の1tあたり1万円近くかかる廃液処理コストを半減できるという。

 同社は、2014年から宮崎大学と焼酎廃液からエタノール燃料の精製について産学連携で実験してきた。2017年11月からは宮崎大学敷地内に実証プラントを稼働している。

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