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福島市のゴルフ場跡地に44MWのメガソーラー計画、本格造成せず

2021/04/16 14:00
工藤宗介=技術ライター
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福島県内のゴルフ場跡地に設置したメガソーラーの例
福島県内のゴルフ場跡地に設置したメガソーラーの例
(出所:日経BP)
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 経済産業省は4月14日、2021年度第1回の環境審査顧問会 太陽電池部会を開催し、福島市のメガソーラー(大規模太陽光発電所)「NW福島CC太陽光発電所設置事業(仮称)」について、環境影響評価方法書の書類審議を実施した。

 同事業は、福島市松川町水原地内のゴルフ場跡地約60haに、太陽光パネルの出力44MW、連系出力35MWのメガソーラーを新設するもの。ゴルフコースを現状のまま使用することを基本に、自然環境や周辺環境に配慮する計画。事業主体は、ノザワワールド(茨城県ひたちなか市)。

 500W/枚の多結晶シリコン型太陽光パネルを約8万8000枚、三相62.5kWのパワーコンディショナー(PCS)を560台のほか、昇圧変圧器(副変圧器)、送変電設備(主変圧器)を設置する。太陽光パネルは中国トリナ・ソーラー製、PCSはサンケン電気製を使用する予定。

 施設用地が事業用地全体の70.96%、現況池が1.76%、管理用道路などが4.23%を占める。一方、非改変区域として、現況森林15.99%、緑地7.06%を残す。伐採は太陽光パネル採光に必要なコース間林帯にとどめ、造成工事は行わない。ゴルフ場の周辺部残置森林帯は、できる限りそのまま残すことで、反射光や景観に配慮する。

 固定価格買取制度(FIT)が終了する20年後も事業継続する予定で、維持管理で随時設備の交換・更新を想定する。施工および維持管理の際に発生する廃棄物は、建設リサイクル法に基づき可能な限り再利用に取り組み、残余物は廃棄物処理法に基づき適正処理する。

 特に、工事中に発生が予想される伐採木は、製材用材・ほだ木・薪炭用材、パルプ用材などに再利用し、末木枝条はチップ化し、法面浸食防止材、作業歩道の舗装材などに利用する。工事期間は、冬季積雪期間の工事中断を想定し、約2年間を計画している。

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