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草刈ロボットと地図データを連携、メガソーラー向けも

2021/04/20 21:00
工藤宗介=技術ライター
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草刈ロボット「FARBOT MOWER」
草刈ロボット「FARBOT MOWER」
(出所:銀座農園)
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 ゼンリンデータコム(東京都港区)と銀座農園(東京都中央区)は、地図情報データと農業ロボットを連携させた新サービスの開発で業務提携した。3月22日に発表した。

 ゼンリンデータコムは、スマートフォンやカーナビゲーションなどのさまざまな情報端末向けに、地図情報をベースとしたサービスを提供する。また、銀座農園は、スマートアグリ事業の主軸として、マルチユース型農業ロボット「FARBOT(ファーボット)」を展開する。

 今回の業務提携では、FARBOTが収集したデータの地図への展開、FARBOTが自律運転する際の地図データ利用などの技術を構築することで、農業をはじめとする第一次産業やその他産業に向けて新サービスを開発する。具体的には、草刈ロボット「FARBOT MOWER(ファーボットモア)」をベースに、メガソーラー(大規模太陽光発電所)やゴルフ場などでの草刈り業務に特化してサービスを開発し、提供する。

 FARBOT MOWERは、リチウムイオン蓄電池とDCブラシレスモーターで駆動する電動の農業ロボット。稼働時間は20~40分、20度までの傾斜に対応し、30分で約10aの草刈りが可能。草刈部(ロータリー式)は排気量189ccの4サイクルガソリンエンジンで稼働し、高さのある草も刈ることができる。本体寸法は幅800×奥行き1000×高さ680mm、乾燥重量は45kg。

 銀座農園によると、まだメガソーラー用途での販売実績はないが、すでに複数社からオファーを受けており、ロボットの仕様や運用方法について協議を進めているという。メガソーラーにおける自律運転では、緑地施設や農場などとは異なり、太陽光パネル間の幅や排水溝など、さまざまな現場的要素を踏まえる必要がある。同社では、太陽光パネル設置場所に適した方法を提案しながら、サービス開発に取り組む。

 このほかにも、両社は、将来のビッグデータ構築のための農業データ分析において、FARBOTで取得されるデータ活用の可能性と事業化を検討する。農業ロボットの自律運転システムと地図との連携を標準化することで、農業ロボットとしての事業領域を超える活用を目指す。

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