ニュース

「再生」鉛蓄電池、コストはリチウムイオン電池の10分の1

2021/04/21 22:45
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
再生鉛蓄電池単セル
(出所:エスアイエナジー)
クリックすると拡大した画像が開きます
用途に合わせてシステムに構築する
(出所:エスアイエナジー)
クリックすると拡大した画像が開きます

 出光グループのエネルギー販売会社であるエスアイエナジー(東京都新宿区)と、蓄電池の再使用サービスを提供するイグアス(川崎市)は4月20日、鉛蓄電池の容量回復技術を活用した低コストの蓄エネ「ReBS-レブス」の実証実験を共同で開始したと発表した。

 ReBS-レブスは、再生可能エネルギーで発電した電力の自家消費や、蓄電池とBMS(バッテリー管理システム)を組み合わせてパッケージ化したサービス。2022年に開始が予定されるフィード・インプレミアム(FIP)制度下での売電事業でのニーズも見込まれる。

 イグアスの電動フォークリフト用鉛蓄電池の容量回復サービス「MOTTA」の技術を、使用済み非常用電源向け鉛蓄電池に転用することで、リチウムイオン電池の約10分の1程度のコストで再エネ発電者に提供する。

 実証実験では、再生された非常用電源向け鉛蓄電池のライフサイクル(期待寿命)に関するデータの収集、放電適正値の把握、ユーザーの使用環境に合わせた最適な運用をシステム化するために必要な要件を検証する。同時に、複数の潜在ユーザーの協力のもと系統連系、太陽光発電との連携などの実践的な試験も行っていく。

 蓄電池の容量は2V 500Ah(1kWh)/10時間率、対新品性能は90%以上、組成は12V~108Vの範囲。充放電サイクルは週5回。大手銀行で非常用電源として使われていた鉛蓄電池を再生使用するため、リユースを前提とした環境負荷軽減の具体的な事例としての意義も含むとしている。

  • 記事ランキング