ニュース

菌床キノコの営農太陽光を提案、有機JAS認証を取得

2021/04/21 23:05
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
ハルカ社の有機JASシイタケやエリンギ
ハルカ社の有機JASシイタケやエリンギ
(出所:ハルカインターナショナル)
クリックすると拡大した画像が開きます

 有機JAS認証キノコの生産販売を手掛けるハルカインターナショナル(岐阜県郡上市)は4月9日、菌床キノコの有機栽培と太陽光発電を組み合わせたソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)事業を開始したと発表した。

 同社は、菌床キノコ生産販売では唯一、有機JAS認証を取得しているという。ソーラーシェアリング事業では、太陽光発電の電力を有機JAS認証キノコ栽培の加温などに活用することで、寒冷地での栽培や栽培管理を平易にしていくという。

 5月から香川県にモデル農場を立ち上げ、参入希望企業向けに事業を提案していく。当面は、国内に製造工場などを持つ大手メーカーなどを優先して受け入れる。製造工場周辺で農地や耕作放棄地などの余剰地が多い場所はソーラーシェアリングの立地に向くほか、発電した電力は隣接する工場用としても低コストで活用できるとしている。

 参入希望企業には、ハルカ方式の培養・栽培ハウスや菌床などの専用資機材を提供し、早期の事業立ち上げと有機JAS認証の獲得を促す。また、事業立地などの条件によっては、栽培事業だけでなく菌床製造も手掛けてもらう。協業者によっては海外での事業立地も視野に入れている。

 ソーラーシェアリング事業のほかにも同社は、栽培を終えた菌床を堆肥としてリユースする循環型農林業を推進している。3月には、郡上市役所、岐阜県町林政部、十六銀行、肥料メーカー、肥料や種苗を販売する花ごころ(名古屋市)などとともに「SDGsモデル農林業普及振興研究会」を発足した。有機キノコ栽培に参入する大手企業を中心に、有機農業者や平飼い養鶏事業者などを含めた循環型の農林業モデルの構築を目指す。

  • 記事ランキング