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小田原市で既設配電網によるマイクログリッド、非常時に系統から独立

平時は地域新電力が太陽光の自己託送、蓄電池と需要の柔軟化で需給バランス

2021/05/02 22:38
金子憲治=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 小田原市と京セラ、A.L.I. Technologies(東京都港区)、REXEV(東京都千代田区)、湘南電力(小田原市)は、東京電力パワーグリッド(東電PG)の既存配電網を利用し、太陽光と蓄電池などによるマイクログリッドを構築する。4月28日に、「小田原市における地域マイクログリッドを活用したエネルギーマネジメント事業に関する協定」を締結した。

 マイクログリッドの範囲は、小田原市久野にある総合公園と娯楽施設で、「小田原こどもの森公園わんぱくらんど」「小田原市いこいの森」「フォレストアドベンチャー・小田原」の3施設になる。災害時など停電の際、東電PGの電力系統から独立して3日間程度、電力を自給する体制を構築する(図1)。

図1●小田原市役所で開かれた締結式の様子
(出所:日経BP)
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 「小田原こどもの森公園わんぱくらんど」内に出力50kWの太陽光発電設備のほか、容量1580kWhのリチウムイオン蓄電池、調整力ユニット、電気自動車(EV)充放電設備を設置する。調整力ユニットとは、最大消費電力約30kWの演算サーバで、稼働率の柔軟性が高いため、需給バランスの調整に活用できる。今年秋までには、これら設備を導入し、運用を開始する予定(図2)。

図2●マイクログリッド内に設置した約50kWの太陽光発電設備
(出所:A.L.I. Technologies)
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 マイクログリッド対象エリアには、東電PGによる6.6kVの高圧配電線が敷設されている。同地域の電力系統が停電した場合、電柱にある1カ所の開閉器を切ることで3施設の配電網が上位系統から解列され、独立して運用できるようになる。

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