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山形の自動車リサイクル企業、太陽光で自給する店舗

2021/05/11 23:08
工藤宗介=技術ライター
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自然エネルギー館
(出所:山形県自動車販売店リサイクルセンター)
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ニチコン製のV2Hシステム「EVパワー・ステーション」
(出所:山形県自動車販売店リサイクルセンター)
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熱帯植物園
(出所:山形県自動車販売店リサイクルセンター)
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 自動車のリサイクル事業を手掛ける山形県自動車販売店リサイクルセンター(山形市)は、再生可能エネルギーによる電力の自給自足・地産地消に取り組んでいる。中古自動車部品の販売店舗「エコショップ・カーセンター東根」(山形県東根市)内に「自然エネルギー館」を併設し、3月13日オープンした。

 自然エネルギー館は、屋根上に出力7.32kWの太陽光パネルと、ニチコン製のV2Hシステム「EVパワー・ステーション」を設置した。晴天時に発電した電力を館内設備に使用するとともに、電気自動車(EV)「日産リーフ」(蓄電池容量62kWh)に蓄電する。夜間や雨天、曇天時に出力が低下した場合は、リーフから電力を供給する。さらに、館内に「熱帯植物園」を併設し、太陽光発電の電力を用いてドラゴンフルーツやバニラなどの南国の植物を育てていく。

 オープン後1カ月間(3月15日~4月14日)の実績は、太陽光発電の総発電量が970.3kWh(日平均31.3kWh)、館内照明30灯と熱帯植物園の空調1台(室温25度、湿度75%設定)の総電力使用量が985.8kWh(日平均31.8kWh)となり、太陽光発電による電力の自給自足をほぼ実現できたとしている。今後、風力発電設備の導入も検討している。

 このほかにも、自然エネルギー館では、館内の床材に廃タイヤのゴムを使用した素材を採用。また、リサイクルパーツを使うことでCO2削減につながることが分かる展示を行っている。例えば、新品のエンジンを作成する際には杉の木40本分に相当する562kgのCO2が発生しており、中古エンジンを使うことでその分のCO2を削減できると説明する。

 山形県自動車販売店リサイクルセンターは、「自動車の販売から使用済み自動車の適正処理まで業界で責任を持つ」をコンセプトに、山形県内メーカーディーラー全社が出資して2005年9月に設立した。

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