オーストリアのアルミ大手、工場屋根にメガソーラー、電力自給目指す

2021/05/14 21:30
工藤宗介=技術ライター
AMAGのランスホーフェン工場
(出所:AMAG)
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 オーストリアのアルミニウム製造大手であるAMAG Austria Metall AGは、同国ランスホーフェンにある圧延工場の屋根上にメガソーラー(大規模太陽光発電所)を設置する。4月21日(現地時間)に着工し、第4四半期に完成する予定。

 設置面積は約5万5000m2で、サッカー場約8面分に相当する。年間発電量は、約1700世帯分の電力消費量に相当する約6.7GWhの見込みで、全量を自家消費する。オーストリア最大の屋根上太陽光発電設備となる。同社は、設備の出力規模を公表していないが、年間発電量から推定すると5MW程度になるとみられる。

 ランスホーフェン工場は、同社のリサイクル、循環型プロセス、エネルギー効率向上への取り組みに重要な役割を果たしている。4年前に導入した建物の暖房向け熱回収システムに続き、今回の太陽光発電設備は、将来的な電力の自給自足の可能性を大きく広げるものになるとしている。

 オーストリアでは2030年までに気候変動に影響しない電源に完全に移行するという目標を掲げており、今回のAMAGのプロジェクトは、その方針に沿ったものとなる。施工には、オーストリアの再生可能エネルギー事業者であるClean Capital Energy(CCE)が協力する。