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「成果報酬型」のO&M、オリックス子会社がサービス開始

2021/05/15 05:21
工藤宗介=技術ライター
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レベニューシェアのイメージ
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(出所:オリックス・リニューアブルエナジー・マネジメント)
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 オリックスの100%子会社であるオリックス・リニューアブルエナジー・マネジメント(OREM、東京都江東区)は5月12日、太陽光発電所に関するO&M(運営・保守)の受託サービスを開始すると発表した。

同社は、これまでオリックスグループが運営する国内太陽光発電所のうち83カ所、合計420MWのO&M業務を受託しており、その専門性を生かしてO&Mサービスを外部にも提供する。2026年までに合計1100MWの新規受注を目指す。

 固定報酬型の保守管理サービスに加えて、契約期間中に改善・向上した売電収益から成果報酬(レベニューシェア)を設定する「予防保全型」O&Mサービスを提供する。予防保全型サービスでは、従来のO&M契約と原則的に同じ条件で業務受託(定額)した上で、受託前の劣化傾向に対して、受託後に抑制された劣化傾向による売電収益の改善額の差額を原資として付加サービス分を成果報酬とする。顧客は収益の改善・向上を確認した後に対価の支払いが可能になる。

 同社によると、太陽光発電事業ではメーカーのパネル出力保証範囲(年間0.5%の劣化率)を目安に事業計画を作成することが一般的だが、不十分なO&M業務により計画以上に劣化するケースが散見されるという。これまでに同社が診断サービスを受託した発電施設(合計約2GW)の年平均劣化率は約1%だった。

 基本的な保守管理業務のほか、ドローンを活用した「太陽光発電診断サービス」や、発電データをリアルタイムで自動解析する「モニタリング・AIデータ解析サービス」など、オリックスグループの発電施設に適用してきた業務メニューを提供する。発電設備の性能低下や故障リスクを未然に防ぎ、売電収益を最大化する。

 太陽光発電診断サービスは、ベルギーSITEMARK製のソフトウエアを導入し、ドローンの空撮により太陽光パネルの異常を早期発見する。モニタリング・AIデータ解析サービスは、AIが発電所のリアルタイムデータを自動解析し、設備の性能低下や故障を検知して是正措置を提案する。パフォーマンスを定量化し、予防保全型O&Mの効率的運用を支援する。

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