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2020年の再エネ新設は45 %増の278GW、コロナ前より加速、IEA報告

2021/05/18 22:44
工藤宗介=技術ライター
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IEAが5月11日に発表した調査レポート
IEAが5月11日に発表した調査レポート
(出所:IEA)
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 国際エネルギー機関(IEA)が5月11日に発表した調査レポートによると、2020年の再生可能エネルギー市場は過去20年間で最も速いペースで成長し、今後数年間は新型コロナウイルスのパンデミック前よりもはるかに早いペースで拡大していくという。

 2020年の再エネ設備の新設(増加量)は前年比45%増の278.3GWと、1999年以来で最も高い成長となった。これは、東南アジア10カ国で構成されるASEANの総発電量に匹敵する。再エネ電源の内訳は、太陽光発電が同23%増の134.0GW、風力発電が同19%増の113.6GWだった。

 さらに、2021年の増加量は269.9GW(太陽光145.3GW、風力82.8GW)、2022年は279.6GW(太陽光161.6GW、風力77.5GW)と予測し、2020年11月発表の前回予測から25%以上上方修正した。パンデミックによりマクロ経済の不確実性が高まり需要が抑制されているにも関わらず、記録的なレベルで各国政府が再エネ容量を競売に掛け、企業が電力購入契約を結んだ結果という。

 また、日本の太陽光発電市場は、中国とインドを除くアジア地域において、オーストラリアと並ぶ成長の原動力となっているという。2020年の増加量は9GW。また、2021年は8GW、2022年は7GWの見込み。日本では約21GWの未稼働案件が固定価格買取制度(FIT)認定を受けており、これらのプロジェクトの一部は2021~22年に稼働すると見られる。

 一方、日本の洋上風力発電は、2022年に初めて小規模なプロジェクトが開始される予定で、2022年の増加量は0.07GWの見込み。2022年には、過去最多の14カ国で洋上風力プロジェクトが開始される予定で、地理的な多様性が高まると予想される。

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