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オリックス、埼玉5町村の可燃ごみでバイオガス発電

2021/05/20 21:05
工藤宗介=技術ライター
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現在建設中のバイオガス処理施設
(出所:オリックス資源循環)
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 オリックス資源循環(埼玉県寄居町)は5月17日、埼玉県の複数の自治体で構成する小川地区衛生組合との間で、可燃ごみ処理業務委託に関する協定を締結したと発表した。2022年4月から10年間、一般廃棄物のうち家庭系および事業系可燃ごみの全量を、同社が運営予定の乾式メタン発酵バイオガス発電施設で処理する。

 小川地区衛生組合は、埼玉県小川町、嵐山町、滑川町、ときがわ町、東秩父村で構成される。小川町にごみ焼却施設を保有・運営しているが、竣工後45年が経過し老朽化が課題となっていた。その解決策として民間事業者への委託方針を決定し、公募型プロポーザル方式による企画提案を経て、オリックス資源循環を事業者に選定した。

 乾式メタン発酵バイオガス発電施設は、食品廃棄物などの可燃ごみをメタン発酵させ生成したバイオガスを燃料として発電する。最大処理能力は日量100t、発電設備の定格出力は1.6MW、年間発電量は一般家庭3140世帯分に相当する約980万kWhの見込み。

 可燃ごみを焼却処理せずエネルギーとして活用することでCO2排出量を低減する。また、同社が運営する廃棄物の高度処理施設や外部の一般廃棄物処理施設と連携することで、長期に渡る廃棄物処理の安定性・継続性を確保するとしている。

 オリックス資源循環は、2006年から埼玉県寄居町の「彩の国資源循環工場」において、熱分解ガス化改質方式を採用した廃棄物の高度処理施設を埼玉県のPFI事業として運営している。バイオガス発電設備は、同工場の第二期事業地で現在建設中。栗田工業が設計・施工を担当し、6月に試運転を開始、2022年1月に本格稼働する予定。

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