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五島沖の潮流発電、500kW実証機が「使用前検査」合格

今年1月に設置、発電量は約8万kWhに

2021/05/23 12:20
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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海底に設置されている様子
(出所:九電みらいエナジー)
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 九電みらいエナジーは5月20日、長崎県五島市の奈留瀬戸の海底に設置した出力500kWの潮流発電設備が、電気事業法に基づく使用前検査に合格したと発表した。

 この設備は、環境省の潮流発電技術実用化推進事業の一環で海底に設置した(関連コラム)。

 今回の実証では系統に連系しないものの、使用前検査の合格によって、系統に連系できる水準の設備と認められたことになる。

 大型の潮流発電設備が国の審査に合格した初めての例となったとしている。

 この実証事業の予算は18億円で、同社と長崎海洋産業クラスター形成推進協議会とのコンソーシアムで受託している。

 出力500kWの発電設備は、英国のSIMEC ATLANTIS ENERGY製で、高さは約23m、ブレード(羽根)の長さは約8m、重量は約1000t(バラストブロック含む)、回転数は7rpmとなっている。

 水深約40mの海底に設置できたことで、実証の目的の1つである「安全・確実に発電機を施工・設置できること」を今年1月23日に確認していた。

 その後、4月末までに、定格の500kWを出力できることを確認できた。同月末までの累計発電量は、一般家庭約360戸の1カ月分の消費電力に相当する、7万9600kWhとなっている。1日の最大発電量は、3月28日の2370kWhとなっている。

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