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米テスラ、大型蓄電池システム「Megapack」を国内初出荷

2021/06/02 21:28
工藤宗介=技術ライター
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高砂熱学イノベーションセンターに設置した「Megapack」
(出所:テスラ)
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 米テスラ(Tesla)は5月28日、同社の大型蓄電システム「Megapack(メガパック)」を、高砂熱学工業の研究施設「高砂熱学イノベーションセンター」に導入し、4月から稼働したと発表した。容量は約3MWh。茨城県つくばみらい市に所在し、日本における初めてのMegapackの設置となる。

 同センターは、オフィス棟、ラボ棟、展示スペース、プレゼンルームから構成され、2020年3月から運用している。出力約200kWの太陽光発電、80kWの木質バイオガス化発電(1台・40kW・熱供給能力100kWを2台)、出力216kW、容量430kWhのテスラ製リチウムイオン蓄電池「Powerpack」などを備え、オフィス棟でZEB(ネットゼロ・エネルギービル)、施設全体でNearly ZEBを目指している。

 同センターに設置したMegapackは、出力429kW、容量2964kWhの規模になる。同センターの発電設備である太陽光発電や木質バイオガス化発電の電力を、施設内の需要に合わせて適切に充放電することで、施設全体のエネルギーの自立化、電力の安定供給に寄与する。既設のPowerpackとの連携動作にも対応する。

 Megapackは、蓄電池・パワーコンディショナー(PCS)・温度管理システム・制御機能をすべて内蔵したオールインワンタイプの蓄電池システム。運用ソフトウエアもテスラの自社開発で、プロジェクトに合わせて最適なシナリオで運転・制御できるという。モジュール形式の設計構造により、プロジェクトに合わせた規模に拡張できる。

 海外では、英国ホールズベイ(出力7.5MW、容量15MWh、2020年6月稼働)、米国カリフォルニア州モスランディング(出力182MW、容量730MWh、2021年第2四半期稼働予定)、オーストラリアのビクトリア州ジーロング(出力300MW、容量450MWh、2021年11月稼働予定)などの導入実績がある。

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